外遊帳 2005 夏

04外遊帳 05 冬  05 春 05秋 06冬 06春 06夏 06秋 07春

9月23日(金) 釣りと露天風呂

掲示板に連休中遊べるけど、雨が降ったら困るなあという餌を撒いたらキンゾーさんが釣れた。
「雨降っても魚釣りに行きましょう。一緒にどうですか?」って返事の書込み。
しめしめ。

で、キンゾーさんとまつさんと釣りに行った。

金曜日の天気予報は雨。家族と旭山動物園に行く予定だったが、
「雨の時には釣りに行き、家族とは晴れの日に出かけるべきだ」
とは、キンゾーさんの弁。さすが究極の釣りばかだ。



これは、まつさんの卸したてゴムボート。



私の最大魚30pぐらいかな


釣果はさえなかったし、釣りの間中雨に降られたが、久しぶりの「ばかとつりばか」との心躍る釣行は、期待を裏切らない楽しいものだった。
午後はキンゾーさんの2号警備艇をお借りして、湖に浮かんだが、これが快適そのもの。
警備艇の上で飲むビールの美味いこと!
結局私の釣果は30cm以下が4匹。キンゾーさんとまつさんは結構釣っていたようだし、まつさんは40cmの良型も釣り上げていた。美味そうだったけど、今日のところは全部リリース。

帰りには、素敵な露天風呂で自前の竿を3本出し、極楽気分も味わえた。
粗末な竿3本じゃあ、何も釣れなかったけどね。
(まつさんが「腕がつった」などと、冗談なのか天然ボケなのかよくわからないことを言っていたけど)


無修正引き伸ばし画像が欲しい方は安価でお譲りします。

9月15日(木) 鳥ボウズ

水曜日には随分雨が降ったということなので、川はダメだと判断し、鳥を見に行くことにした。
釣竿をトランクから降ろし、代わりにフィールドスコープを積み込んで出かけた。
橋を渡る時に川を覗き込んだら、水が澄んでいた。
「ありゃ、しまった。こういうときは釣れるんだよなあ。」
一度家に戻って釣りに切り替えようかとも思ったが、面倒なのでやめた。
それに、釣りならボーズの確率もあるが、鳥なら確実だろう。

シギやチドリを探して海岸線を走る。
海は荒れていたが、砂浜には鮭釣りの竿が並んでいた。
ぼーと見ていると、一つの竿にアタリがあった。釣り人が苦労して引き寄せると、大きな昆布が着いていた。引き波が強いので、昆布でも凄い引きのようである。
豊頃の沼ではシジミか何かを採っている人々がいた。
そんな風景をのんびりと見ながら鳥を探したが、お目当ては見当たらない。
雁が来ていたり、オジロワシやハヤブサを見ることができたが、シギやチドリには会えなかった。
で、しかたがないので蝶々を撮った。
結局、鳥ボーズ。
まあ、こんな時もあるさ。


ヒメアカタテハ


クジャクチョウ


今年もヒシクイが来ていました。


9月5日(月) 世界遺産で魚釣り

二日酔いではあったが、携帯バイブの目覚ましできっちり3時起床。3時10分には車に乗っているという速攻モードで相泊に向かった。
うっすらと明るくなる中ルアーをキャスト。鱒は目の前にびっしりとうごめいている。

凄い迫力だが、これだけ婚姻色が出てしまえば引きも味も今ひとつだ。

すでに色も黒くなり、ルアーへの反応が鈍いが、朝のうちはそこそこ口を使ってくれた。
ミノーへの反応も良かったが、ラインが痛んでいたようで、ミノーを二つも魚に持っていかれてしまった。実は、昨日のカレイ釣りの時、通りがかりの漁船にラインをひっかけてしまうというトラブルがあった。ラインは回収できたのだが、その時ラインにキズが入ってしまったようで、その日はルアーを幾つもなくしてしまった。漁船には申し訳ないことをしたが、私のダメージも大きかった。

日が昇ってからは全く口を使わなくなり、浮きルアー・浮きふかせ釣り・浮きルアータコベー+餌・スピナータコベーと色々試したがどれも効果がなかった。
シングルフックに変えてはいたが、釣れるのは殆どスレというヒドイ状況になってしまった。
スプーンをフルキャストしてから、足元まで鱒はびっしりといるものだから、ルアーを巻いてくると鱒の背中にゴツゴツとルアーがあたる感触がずーっとある。そこでアワせればスレ掛かり間違いなしなので我慢してゆっくり巻いてくるのだが、それでもスレで釣れてしまう。そしてスレで釣れる9割がセッパリ雄の背中部分に掛かるものだから、寄せるのが一苦労だ。ドラグをギチギチに締めても巨大セッパリオスが走るとなかなか止めきれない。腕も肩もだる〜くなる。手首には炎症を起こしたような痛みが走っているのだが、それでもキャストしてしまう私のイヤラシさ。
比較的色の良い魚だけキープし、後はリリースした。


こんなギンピカの魚もたまにはいる。なのにスレ。

お盆の頃の鱒のような引きは楽しめないが、知床の絶景の中で、混雑していない中竿を振るのは素晴らしく気持ちが良かった。釣った数は正確には覚えていないが、口には5,6本しか掛からなかったんじゃないだろうか。その2倍はスレで掛かってしまったので、スレも上げたうちに数えれば20本くらいかなあ。もう少し少ないかなあ。いずれにせよ、今回は知床への旅をトータル的に考えて満足度の高い釣行だった。十分に楽しませてもらったので、10:30の早い便で相泊に戻った。

色のいい魚は二人で3本だけだったが、漁師さんに3本ギンピカを貰えたので食べる分も十分だ。
中標津でラーメン屋「ひまわり軒」に寄り、一路十勝へ向かった。


帰りの船は、知床観光船と化す。絶景!


激しく疲れていたが、家に帰ってから4本の鱒を処理した。その間に妻と娘に塩焼きや白子を振舞った。魚はルイベ用に下ろしたり、切り身にしたり、頭やハラスなどを焼いてほぐしたりした。いくらのしょうゆ漬けや、鱒の味噌漬けも作った。気がつくと11時をまわっていたが、これは釣り人の義務であるのでしょうがない。
これをやっておくと、次の日からオイシイ鱒料理のオンパレードにありつける(自分で作るのだが・・・)。

次の日の夕飯はパスタを作ってみた。白く見えるのはチーズではなく白子。ほぐした鱒の身を使った和風パスタだ。隠し味のしいたけ茶とポン酢が食欲を引き出す(ホントか?) 鱒の味噌漬け。これはマジに美味い。2種類の味噌と味醂に浸け、1日、2日だと上品な味わいだ。5日もすると味が濃くなるが、コレが白飯に合う。


9月4日(日) 「しかたなく」ビールとクロガシラの宴

私個人としては、今年は鱒には満足していたのであるが、例年同行していたY氏が今年1本もまだあげていないらしく、「連れてけ連れてけ」とうるさいので、しかたがなく瀬渡しの予約をした。
しかたなく、月曜日年休をとり、しかたなく日曜日の朝地元を出発した。
月曜日にはちょっとした会議もあったのだが、しかたなくキャンセルした。
上司・同僚には休みの理由を言っていない。これもしかたのないことである。
まあ、しかたないので、道中も楽しもうということで、中標津の回転寿司屋に寄り、手始めにサンマの握りを素早く4皿ほど注文する。安くて美味いサンマはまあきちエライ魚ランキングで常に上位だ。

夕方羅臼に着く。港に行くと、カラフトマスを釣り上げて(ひっかけて?)いる人がいたが、私はカレイを狙って仕掛けを投入した。黒い鱒を引っ掛けて釣るのはおもしろくない。1時間ほどでカレイが2尾とアブラコやカジカの子どもが数匹釣れた。クロガシラはまあまあの型だった。


首を振り、突き刺さる。好ファイターだった。

夜は急遽民宿に泊まることにした。車中泊の予定だったが、予定はいつも突然変更される。
1軒目は満室、2軒目は女将が陰鬱で嫌だ(Y氏談)ということで、3軒目に覗いた宿に決定し、まずは風呂に直行した。
硫黄泉の温泉だった。小さい温泉小屋は2人入れば定員である。けっして綺麗とは言えないが、日本の心・温泉の心といった感じの佇まいで風情がある。我々二人はそろってこの温泉に合格点を出した。

突然の訪問だったが、風呂から上がると既に食べきれないほどの料理がテーブルに用意されていた。「まあまあまあまあとりあえずおつかれおつかれ。」といつものようにぐびぐびビールを飲みつつ明日の必釣を祈念する。
夕方釣ったクロガシラとカワガレイを刺身にしてもらい、一緒に食卓を囲んだ世界遺産観光旅行者たちと味わった。食べ比べてみると味の違いがわかる。カワガレイは若干泥臭い匂いがする。が、カワガレイだけを食べれば十分に美味いのではないかと感じた。宿の人が「カワガレイはその日のものなら刺身になる。クロガシラなら次の日も美味い」と教えてくれた。
持ち込んだ500ml缶10本は、あっという間に飲み干してしまった。その後は宿の瓶ビールに手を染め、まわりのお客さんを巻き込み明日の釣りのことなど忘れ宴会モードに突入していった。

隣に座ったすずき夫妻とは特に意気投合し、バカな話で随分楽しい時間を過ごさせていただいた。同行者Y氏は1本飲み干すたびに「おい、最後1本だけ呑むか」と言い、それを何度も何度も繰り返していた。彼を北海道人の代表のように思われては困るなあと思いながらも、私も後戻りできない酔っ払いモードに突入しつつ世界遺産の夜はふけていくのであった。


民家の庭先に立派な角の牡鹿がいた。

宿の人が言うには、羅臼側では世界遺産登録を歓迎してい人は少ないとのことだ。そりゃそうかもしれない。観光客はウトロ側で主に金を落とす、羅臼側の漁師にとっては色々な規制が増えただけだ。

8月17日(水) 海アメ釣行(第3回カラフトマス釣行?)

夜中に家を出て、日の出前にポイントに着いた。以前から一度行っておきたかった、夏の海アメ狙いだ。情報によると、カラフトマスも釣れるそうなので、一応クーラーボックスも積んで来た。
日の出前に早速アタリがあった。そして強い引き。どうやらカラフトマスだ。
波のタイミングを見計らい無事ゲット。


1尾釣れた後日が昇った。ドラマチックな日の出だった。

どうもこの日はカラフトマスがたくさんいるようで、海面のところどころで跳ねやモジリが見られる。
岸際のかけ上がりでアメマスを1尾バラシたので、ちょい投げでかけ上がりを狙った。足元からわずかに5mほど前で、引き波を使ってスプーンを逆引きステイさせてみる。ガツンという強いアタリと同時にカラフトが掛かった。こういうときは一気に上げる。ボーとしている間に浜にずり上げてしまうのだ。
そうして釣った魚は本日最大魚68cmの立派な雄だった。

本日最大魚。引き味を味わう前にズリあげた。

しばらく釣っていると、横の釣り人が
「どこから来ているんですか」
と聞いてきた。
私が答えると、
「もしかして、まあきちさん?」
そういわれても、私には見覚えが・・・。
「コジマです」
「あーっ!」
なんと、当HPにもリンクをさせていただいているコジマクラフトのコジマさんであった。

ファイト中のコジマさん。この引きはマスか!?

再会を喜び合い、思わずガッチリと握手をした。十勝を代表するルアービルダーと十勝を代表するアングラーとの再会である。
彼とは3年前に一緒にカラフトマス釣行で知床に行っていたのだが、それ以来会っていなかった。
隣同士で普通の釣り人トークなどしていたのに全く気づかなかった。失礼をしてしまった。

ダブルヒットというシーンもあった。

その後、知床に行っている筈のkameさんに電話してみると、寝坊して家にいるらしい。
で、「カラフト寄ってるわ」と話すと・・・。
「やっ!」
と言いながら数時間後に現れた。恐ろしい行動力。さすが十勝を代表する釣りキ●ガイ。

このように背中がグリーンの個体もいた。引き味は川のアメマスの比ではない。

お目当てのでっかい海アメは釣れなかったが、カラフトマス4本と35〜50cmぐらいまでのアメマスが5〜6本釣れた。コジマさんは60cmUPのアメマスやカラフトマスを自作のルアーで釣り上げていた。フィーバーが終わってから来たkameさんも手堅くマス1本をゲットした。ゲットしてすぐに「じゃ、帰るわ」と言ったところが素敵だった。シブい!

さて、帰り支度を終わらせ、車から海を見ると、でっかいアメマスをあげている人がいた。
大きさを聞くと70cmちょいだと言う。その魚が釣りたかったんだよ〜。今日はマスの日じゃないんだよ〜。などと羨ましく思ったが、まあ贅沢は言うまい。kameさんがTROUTY HOKKAIDOのMOMMYさんだと教えてくれた。はい。そのサイト知っています。刺激的な釣行記が楽しいです。デカイの釣って当然です。今後ともよろしくお願いします。

そんなわけで、色々な人に出会えた楽しい釣行だった。

8月14日(日) 第2回カラフトマス釣行 in 知床

恒例のお盆網上げ時期の知床釣行だ。
11日はここ3年ほど一緒に行っている友人が2人で1尾という貧果に泣き、昨日は別の友人がボーズを喰らったというが、不思議と危機感はなかった。なにせ、今回はまつさんと一緒だ。十勝の2トップと言われる(まつさんが自ら言っている)我々に釣れないハズはない。

夜、陸別のコンビニで知り合いの釣り師に出会う。我々が入ろうとしているポイントからまさに帰ってきたばかりであった。
「夕方ちょっとやって、3本釣れました。」
チャーンス!期待が高まる。
夜中に知床に着き、いつものように磯に下りて釣り座を構える。朝まで長いが、1年に1回のイベント釣行なのでできるだけいい場所で釣りたい。場所取りに三脚だけを置き、本人がいないという釣り人がいたが、このポイントでこういう悪質な場所取りは初めてみた。海の中に三脚を投げ捨ててやろうかと思ったが、思うだけでやめた。
朝までの時間、磯で寝そべりながら天の川や流れ星を眺めた。満天の星。気温も高く、快適だ。少し岩の上で仮眠を取ろうと思ったが気分が高まり寝られなかった。

AM4:00前、まだ暗いうちに隣の人にヒットした。バラシてしまったが、魚はいる。
4:30ごろ私にも待望のヒット。1年ぶりの強い引きを味わい、大事に取り込んだ魚は、この時期のこのポイントの魚としては、多少色づいていた。
それから、3連続ヒット&キャッチで、6時までに4本の魚を釣ることができた。1本は67cmもあり、尋常でない引きをした。周りの人に多少迷惑をかけたが、あれは強引にはあがらない。

迷惑をかけてしまったので、あまり遊ばせないで取り込もうとした5匹目の魚は、目の前でバラシてしまった。マスは口の横など柔らかいところに掛かるとバラシやすい。そこに掛かっても弱らせながらあげれば十分獲れるのだが、釣り人密集地帯でそれをやると迷惑だ。このへんが難しい。
バラシって続くんだよなあと思っていたら、その後の2匹もバラシ3連続バラシを達成してしまった。


例年の色ではない。この色が半分以上を占めた。67p。

これは白銀。この手の魚は数匹しか釣れなかった。

まつさんも前半は混雑地帯での釣りにとまどっていたようであったが、後半はコツを掴み釣果を伸ばしていた。そんな中でも色々やってくれるので彼は楽しい。
彼の釣った1尾はラインを引きちぎって泳いでるマスのラインをスプーンで引っ掛けて釣ったものだ。最後は原始的にも、ロッドを置き、そのラインを手繰り寄せてキャッチしていた。

ラインと鱒とダブルゲットだね。儲けたねと言ったら、そのルアーは近くの人がブレイクさせたものだった。まつさんは、ルアーだけでなく、魚もその人に返していた。親切だ(笑)


朝の喰いの立つ時間帯が終わっても、巨大な群れが目の前にいたので、釣果を伸ばすことができた。なかなか口を使わないのだが、タスマニアンデビルなどを群れにぶち込み、表層をゆっくりと漂わせると喰ってくる。
十分な釣果があり、喰いも渋くなったので、10時に終了ということにして、締めの1尾を狙うが、9時から10時まで1尾も釣れない。あれ?このまま尻すぼみで終わったらやだなあと思った瞬間にモンスターが掛かった。それが下の写真だ。
すでに魚が掛かっています。まあ、いつも通りのサイズかなと、この時は余裕でありました。
ジーーーーーーー。おやあ!?止まらないぞー!どこまで行く!
そっちは樺太だぞー!
上のファイトシーンの写真の後が楽しかった。腰まで海水に浸かっちゃったり、磯をヒトゴミを掻き分けながら走っていたりね。

長さも十分でしたが、色も体高も素晴らしい魚でした。
アタリと最初の引きはいつも通りだったが、走り出したら止まらなくなった。
「おーい、そっちはカラフトだよ〜!」と叫んでも魚は止まらず、ドラグを鳴らし続ける。
バラシたくない1尾だったのでヒット直後にドラグを緩めていたのが、全然止まる気配がないのでドラグを締めなおした。それで少しはスピードが落ちたが、それでも魚は沖へと走り、そのうち岬の向こう側へ回り込もうとするものだから、私も移動せねばならなくなった。
多くの人の竿の下をくぐり、ラインをまたぎ、磯の岩を跳び、潮溜まりに落下しながらキャッチしたのは68cmのマッチョで色のいい雄だった。
結局釣果は二人で19本。うち私が12本。腕がだるくなった。

家に帰ってから、近所や親戚に魚を配って歩くのが大変だった。
しかし、魚を渡すとみんななにかしらのモノをくれるので『わらしべ長者』になったような気分だった。ちなみに頂いた品々は、
福岡産赤鶏の炭火焼真空パック・広尾産昆布・刺身用冷凍エビ・スーパードライ350ml6缶パック・ポカリスエット1l・アクエリアス1.5l・「青森県産リンゴジュース金のねぶた10缶・メロン2玉」以上
であった。ありがたや、ありがたや。

8月10日(水) 網走でコマイ釣り

早朝から、網走港でコマイやカレイを狙った。

海からの日の出は格別である。

なぜ、網走まで来て、カラフトマスではなく、コマイ&カレイなのかというと、昨日、到着後に寄った網走の釣具屋のオヤジが「カラフトマスは全く釣れていない」と断言したからである。
釣具屋のオヤジのクセに断言するとは商売気がないと思いつつ、おやじに「カレイはどうか?」と聞くと、「カレイは小さくて釣ってもじょうががないからやめろ」とさらにきっぱりと断言したのである。
「では、釣るものがないじゃないか。何を釣れって言うのだ」というと、「夜釣りで、ソイならいいんじゃないか?昨日、行った奴は、小さいのしか釣れなかったがな」と笑いながら言うので、あきれてともかくイソメだけでも買って店を出ようと、「イソメはあるか?」と聞くと、「いや、ない。」と、またしても断言するのである。
それでも、結局は店の外の自販機には入っているということで、そこでイソメを一パック買ったのである。

さて、釣果であるが、私的には十分満足の行くものであった。コマイもカレイも小さかったが、家族が喰う分には十分だ。餌を投入するとすぐにアタリがあるという楽しい釣りにあきることがなかった。帰ってから、ハンガーに干して干物にした。
釣具屋のオヤジの言うとおり、周りにたくさんいたカラフトマス狙いの人々は全員ボウズだった。
オヤジの話だと、今日の昼頃網上げだから、明日以降ならいいという。が、その時は我々はもういない。


本日の釣果・コマイ・マガレイ・クロガシラ・ソイ

8月6日(土) 第一回カラフトマス釣行 in釧路

金曜日で仕事は終わった。しかし折角釧路まで来たのだから、もう一泊して土曜日の朝一カラフトマスを狙いたいなあと思うのが人情というものだ。家族のことも多少気になるが、マスをお土産にすれば娘も喜ぶに違いない・・・。こんなことなら始めから妻に、「土曜日まで出張だ」と言っておけば良かった。

とりあえず、金曜日に仕事を追えた後、いつもの港に偵察に行ってみる。
いい天気だったせいか、結構釣り人がいた。マスの入った袋や新聞紙をもっている人が何人もいた。
二人組のおじさんに状況を聞くと、朝がいいということ、夜コマイを狙うと結構釣れるということ、コマイの仕掛けについてなどを教えてくれた。
私も、出張がやっと終わったこと、今日勝手に延泊して釣りをして、もしも一匹の魚も釣れなかったら妻に殺されるということ、カラフトマスが釣れなかったら、コマイを見せて、「これがカラフトマスだ」と言い張ろうと思っていること、などを話した。

その後夕飯を食べに行き、夜釣り用のコマイ仕掛けを買いに行った。
車の中でシングルフックを巻き、コンビニで弁当とビールとウイスキーと氷を買い込み、クーラーボックスに入れると戦闘準備OKだ。まだまだ時間が早いが、港に戻ってみた。
真っ暗な防波堤の上を懐中電灯で照らしながら進むと、すでに多くの場所にロープが 張ってある。場所取りをしているのだ。釣り人が待っているわけでもなく、ただロープを夕方から張っておいて、翌日早朝に自分の場所だと主張するというのはヒドイルールだと思う。勝手がわからず、ポイントが全て場所取りにあって私の釣る場所がなくなってしまうと困るので、コマイでも釣りながら朝を待つことにする。
幸い暖かいし、酒もたくさん買ってある。

コマイくらいは、飽きずに来ると思っていたが、さっぱりだった。
不思議とまつさんから電話がくるといいアタリがあった。最初のいいアタリもまつさんと電話をしている最中だった。やっと1匹目だと防波堤に抜き上げようとしたら、空中で針が外れてドボンと逃げてしまった。電話中だったので、適当に左手で合わせたのがいけなかったようだ。
電話を切り1時間ほどアタリが遠のき、2度目のアタリがあったのも、まつさんと電話で話している最中だった。
今度は慎重に仕掛けを上げると、なにやら魚が付いている。ウネウネしている。ガンジだ。仕掛けごととぐろを巻き、仕掛けがぐっちゃぐちゃになってしまった。
3度目にまつさんと話をしていたら、バッテリーが切れた。携帯は話をするために持ってきたのではなく、いい魚が釣れたら写真に撮ろうとして持ってきたのに・・・。
すると、今日3回目の強いアタリ!引きも強い!抜き上げにも成功!40cmのウグイ!(泣)

そんなことをしている間に、AM4:00ついにカラフトマスの時間帯だ。まわりは一面もやがかかり、20mほどしか視界がない。
早速仕掛けをルアーに替え、キャストを繰り返すこと10分、近くの釣り人にカラフトマスが掛かる。続いて反対方向の釣り人にもヒット。30分の間に十本ほどのヒットを見ただろうか。もやの向こうではもっと釣れているに違いない。気持ちはあせってくる。
いつまでも釣れている魚なら、そのうち私にも来るだろうと余裕もあるのだろうが、どうせ1時間もすれば釣れなくなるに違いない、それまでになんとか1本ほしい。
が、空しく時間は過ぎ、カラフトフィーバーは終わってしまった。

周りの様子も見てこようと堤防の先端でルアーをキャストしていた人に状況を聞いてみる。
「どうですか。深いですか」
「わからんなあ。潜ったことないからなあ。」
めちゃくちゃぶっきらぼうで、感じが悪い。お前が潜ったことないことぐらい私にもわかる。
「結構棚が深いみたいでしょ」
「わからんわ。聞かないで、自分でいろいろやってみんとなあ。」
なんだか嫌な奴だ。「俺は、努力もしないで安易に人にコツだけ聞こうとする奴が大きらいなんだ」とか思っているに違いない。何様のつもりだろうか。
こっちはちょっとコミュニケーションをとろうと思っただけだ。

気分を悪くしたが、負けずにキャストをしていると、やっと私にもヒット!
ゆらっと近寄り魚体を見せる。ちょっと小さいか?もしやウグイ?
しかし、次の瞬間、マス特有の猛ダッシュを見せる。アワセはしっかりとしていると思うが、どうしてもキャッチしたいので、ドラグを緩めた。こうすると、混雑している釣り場ではとても迷惑なのだが、千載一遇のチャンスをものにしなければどれだけ後悔するかわからない。魚は暴れまくり引きまくる。サイズの割には凄いファイターだ。
案の定、2人ほどの釣り人の仕掛けが絡まってしまったが、無事にキャッチ。53cmのメスだった。色は完璧に海のもので、ブルーメタリックの魚体であった。(胃を開くとエビやら何やらがたくさん出てきたので、本当に岸よりしたばかりの魚だったのだ)
まわりのおじさんたちに、仕掛けを引っ掛けたことを詫びると、
「なんも、お互い様だ。気にするな」
と言ってくれた。
少しはなれたところから、昨日の夕方色々教えてくれたおじさんが様子を見に来てくれて、
「良かったなあ。いい魚だなあ」
と、一緒に喜んでくれた。

AM7:00に釣りをやめ、昨日からお世話になっているおじさんたちにお礼とサヨナラを言うと、マスを1本持っていけという。
「今度はゆっくり来いや」
嫌な釣り人もいれば、親切な釣り人もいる。


まつさんと長電話したせいで、携帯のバッテリー切れ。

したがって、海でのデジタル画像がない。
仕方がないので、まな板画像。下が貰った59cm♂。上が釣った53cm♀だ。
同じ日のマスだが、色が随分違う。ちなみに雄は胃も腸も空っぽだった。


8月1日・4日 出張先での釣り

釧路で1日から5日まで仕事があった。毎日5時前には確実に終わるので、その後港に釣りに行ける。
出張中に、日本一周を目指しているパンダを見た。

雨の中リュックをしょって歩いていた。

思わず携帯で写真を撮ったが、動物写真なのでプライバシーやら人権などといった問題は発生しないだろう。
この時期カラフトマスで有名な釣り場に行き、狙ってみるが、釣れないので1時間ほどで飽きてしまう。
まわりの釣り人を見てもマスを釣り上げている姿は見ていない。やはり、釣れるのは朝に集中しているようだ。


こんなにすいている釣り場が、朝には釣り人で溢れかえる。

釣具屋で買ったブラーとバイオワームでテトラ脇や堤防脇を狙うと、アブラコやカジカが釣れた。餌がないときには、落ちていたイカやワームの尻尾を餌にしてみたが、それでも釣れた。


7時過ぎまで魚釣りをし、その後友だちと呑みに行った。
こんな出張なら悪くないなあ。

7月29日(金) 流芯のニジ

午後、仕事がなかったのでまつさんと釣りに行った。
以前良く通った川の、良く通ったあたりでニジを狙う。
今日は、まつさんのガイドだ。ここぞと言うポイントは全て譲ってくれる。贅沢な釣りだ。
台風の増水がおさまったばかりで、釣り人が少ないせいか、魚は警戒心なく出てくる。まつさんは、もっと出るハズだと言っていたが、あれだけ出れば私には十分だ。


こんな流芯から、ガツンと出るのが夏のニジらしい。

サイズは25cmから30cmだが、強い流れの流芯で掛かるので、いい引きを楽しめる。
最後に釣った30cmは、ド流芯でヒットし、1mほどもジャンプした。
先日まつさんは、50cmを釣り上げたそうだが、さぞかし引いたことだろう。

この川も、ホウライマスが増えているのだろうか?

7月10日(日) 夏はのんびりと湖に浮きに行こう

来週も再来週も土日がない。
思えば先週もなかった(日曜日は娘の運動会で、仕事というと多少家庭的に問題があるが・・・)。
今月唯一の休みがこの土日だ。
土曜日の午後。仕事がたまっているので自主的に出勤し、職場で一人仕事をしていた。休みに休んでしまうと平日に追いつかないのだ。「明日もしごとしなくちゃかなあ〜」
すると携帯がなり、誘いがあった。「明日行こう!」
ほんの数秒迷ったが、すぐに「OK」と返事をした。その後の仕事のはかどること。


日曜日、ゆっくり目に出発し、10:30に釣り場に着く。先行者は3名。時折雨がぱらつく。
湖畔に続く長い下り坂を降り、人力ポンプでボートに空気を入れて、湖面に滑り出す。風はほとんどない。山にはもやがかかっていた。
のんびりぷっかり計画の始まりだが、晴れていないのがたまにキズ。ウイスキーを買ってくるのを忘れたのはさらにマイナスポイントだ。



あたりがあっても乗らなかったり、ヒットしてもバラしたりしているうちに昼になった。
どうも、このまま行くとボーズを喰らいかねないので、ボートを降り近くの川へ移動した。
この川は、数年前一つのミノーにオショロコマが群れで追いかけてきた川だ。狙いはオショロコマ!狙いはボーズ回避!
カワガラスが沢山いて、人を怖がらない。近くの枝にエゾライチョウがとまりこちらを伺っている。
野生動物の気配が濃厚に漂っている。熊が出なきゃいいけど。

しかし、数年前と違い、オショロコマの出が悪い。おかしいなあと思っているうちに最初のヒット。
オショロコマにしては速いなと思ったら、案の定チビニジくんであった。



(そうか、ニジを狙うか)と、少し流れと障害物が合わさっている場所に絞って攻めると、ガツンというアタリ。
「おおっ!でかいっ!」
と釣り上げたのは、ニジマス36cm。


ホウライ鱒と呼ばれる斑点のないニジマスだ。

その後もチビニジ、チビオショロ、32cmのニジマスを追加し、そろそろ湖に浮かびに戻ろうかと思っているときに強いアタリがあった。なんのことはないポイントだった。まわりより少し深くなっていたが、それでもヒザか太ももぐらいの深さであろう。川幅もジャンプして渡れそうなくらい狭さだった。
すぐに大物だとわかったし、透明度の高い流れなのでほどなく魚の姿が見えた。かなりデカイ!
あっという間にドラグを引き出し、対岸の障害物にくっ付き動かなくなった。テンションを保ち、相手の体力が消耗するのを待つことにする。
しばらくして、魚は障害物から剥がれるようにして流れにもどり、最後の抵抗を見せたが、無事浅瀬に誘導しキャッチすることができた。
ヒレのしっかりした斑点の多いニジマスだった。メジャーを当てると47cm。水中で抵抗している時にはもう少し大きいかなとも思ったが、上げてみれば確かにそんなサイズだ。しかし、このサイズは久しぶりだ。大きく美しいニジマスに満足!


完璧な魚体!

その後、湖に戻ると魚が動き出しているようで、アタリが連発した。アンカーをうち(袋に石を入れて沈めただけだが)、スプーンを投げると数投に一度はアタリがあった。それでも魚のサイズが小さいのか腕が悪いのかなかなか釣れない。雨が強くなってきてやめるまでに30〜35cmほどのニジマスを3本追加して釣りを止めた。

サイズは35cmほどだが、太い!

10:30〜16:00までで小さいのも入れて10本も釣ってないと思うが、楽しい釣りであった。